めざましテレビで分かったリアル猫ヘッドの作り方とは?
2010年、東京・八丁堀に、大変ニッチな専門学校が開校しました。
その名も「日本羊毛アート学園」といい、主任講師は猫人形作家の佐藤法雪氏。
人気の羊毛フェルト手芸でリアルで愛らしい“猫人形”づくりを学ぶための“猫科”を擁するという、猫好き&手芸好きなら反応せずにはいられない存在です。
2015年4月30日放送のめざましテレビ「MORE SEVEN」のコーナーでは、今話題のリアル猫ヘッドの作り方が紹介されました。
日本羊毛アート学園
被る人によって表情まで変わるリアル猫ヘッドとは
出典:http://livedoor.blogimg.jp
かわいい猫のキャラクターといえば、世界じゅうで大人気の「ハローキティ」、子どもたちに長年支持されている「のんたん」、少しマニアックなところでは、きゆづきさとこさんの「GA芸術家アートデザインクラス」に登場する“すねこ(登場人物が素描“そびょう”を“すねこ”と読み間違えたことから生まれたキャラ)”など、わずかな線に簡略化されたものが頭に浮かびますが、そんな中、猫そのものの毛の質感、大きく輝く愛らしい目が、猫そのもの。
出典:http://www.clockroom.net
スーパーリアルなので、初見では「なんだこれ?!」となりそうですが、次の瞬間には「かわいい~」と飛びつきたくなるような愛らしい仕上がりの「猫ヘッド」が登場しました。
モアセブンでは、かぶれば誰でも猫人間になれちゃう「リアル猫ヘッド」を7時45分過ぎに紹介する予定だよ♪これ...誰なんだろう‼(•'╻'• ۶)۶
#めざましテレビ pic.twitter.com/Ue0shu71KQ
— めざましテレビ (@cx_mezamashi) 2015, 4月 29
製作した佐藤さんは、
「高い技術を使ってくだらないものを作ろうと思った」
「かぶった人が作品の一部」
など、アーティストならではという感じの、かつ大変興味深いことをおっしゃいました。
さまざまな人々に猫ヘッドをかぶってもらったところ、恋人に詰め寄って、いわゆる「壁ドン」をする若い男性、ひょうきんなポーズをとって子どもたちを笑顔にするママさん、小さな体にかぶせられ、文字通りの二頭身キャラになってしまう女の子などなど、何をやってもサマになり、また面白い感じになります。
また、猫ヘッドの表情は一切変わっていないにもかかわらず、壁ドン男子の顔には“ドヤァ”という雰囲気が漂っていたり、ママさんには「子どもを喜ばせたい」と考えている優しい笑顔が垣間見えるようだったりして、首から下の様子で変化しているように見えました。
また、猫ヘッドをかぶっている人に対しては、写真を撮ったり、手を振ったり、「自分もかぶりたい」と名乗り出てきたり、通りすがりの人が興味津々なところを隠しません。人と人の垣根を取り払ってしまうような「何か」が生まれるのです。
遊園地やイベントのキャラクターに、自分から積極的に抱きついたり、握手を求めたりする感覚なのかもしれませんね。
リアル猫ヘッドの作り方は羊毛フェルト手芸だった!
昔はフェルト手芸といえば、パターン通りにパーツを切り取り、中にパンヤなどの綿を詰めてマスコットなどを作るのが一般的でした。今でもこの方法は大人気で、動物や人気キャラのマスコットだけでなく、おいしそうなスイーツなど、食べ物をこしらえたりする人もいます。
出典:http://azizu.c.blog.so-net.ne.jp
それに対し、ここ何年で人気になっている「羊毛フェルト手芸」とは、綿状の羊毛(羊毛フェルト)を針で刺して繊維をからめさせ、固く形を整えることで立体的なマスコットなどをつくるものです。
猫ヘッドも、手間や材料、時間のかかり方こそ尋常ではないものの、やり方はいわゆる羊毛フェルト手芸と同じとのこと。
慣れてくれば、自分でデザインしたものや好きなキャラクターなどを作れるようになりますが、まずは一揃い入った製作キットから始めるといいでしょう。
出典:https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com
はんどカフェのページ
羊毛フェルト手芸の作り方など解説されています。
猫ヘッドまでの大きさに作るのは大変ですが、子猫くらいなら誰でも作れるのではないでしょうか?
まだ大きな都市中心ながら、教えてもらえる教室もあります。
フェルトアート協会
まとめ
はじめ猫ヘッドの被りモノと聞いてどこかで売り出した新製品だと思って、いくら位の値段がするんだろうと思っていたらアートだったんですね。しかも、そのリアル過ぎるアートが羊毛フェルト手芸だった事も驚きでした。
作る方はちょっと無理そうという方にも、作品写真集はお勧めなのではないでしょうか。
佐藤さんのようなリアル系から、見ているだけで口元が緩んでしまうラブリー系まで、作家さんの個性の違いを楽しんでみては如何。
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