不動産店員が教える住まい選びのポイントと次に住みたい穴場の街
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新年度がスタートし、新入学や就職、転勤・異動などで引っ越しをなさった方も多いのではないでしょうか。
お部屋を探す際の条件として、このくらいの予算でこういう物件というほか、この鉄道路線沿線が便利とか、この街の雰囲気がよさそうたった予想も大きくなるかと思います。
そこで今回は、2015年4月8日放送のヒルナンデス!より、都内の不動産屋営業所で働く女性スタッフに聞いた「次に住んでみたい街」と「住まい選びのポイント」をご紹介します。
女性特有かつプロの意見ということで、次のアパートやマンションの更新の際などに役に立ちそうです。
関東で人気の街ベスト5
リクルート住まいカンパニー調べによる「2015年版 みんなが選んだ住みたい街(駅)ランキング関東版」によると、1位は「吉祥寺(東京都武蔵野市)」でした。これは調査が始まってから4年連続不動の首位だそうですが、以下恵比寿、横浜、目黒、武蔵小杉と続きます。
プロの意見はこれをなぞったものなのか、それともまさに「穴場」狙いなのか、気になるところですね。
そこで名前が挙がった街(駅)は次のとおりです。
石神井公園(西武鉄道池袋線)東京都練馬区
池袋からは急行の利用で10分。特急など一部を除いた車両が停車します。
高架化工事が終わり、駅ナカ駅チカ商業施設「Emio(エミオ)石神井公園」も2013年10月にオープン(第1期)。
2014年8月には第2期工事も完了し、ますます便利になりましたが、まだまだ伸びしろがありそうとのこと。
家賃相場が比較的手ごろであることや、第3子を出産すると祝い金が練馬区からもらえるなどの要素も手伝って、子育て世代にはオススメです。
駅名にもなっている石神井公園や、没後40年以上たった今も多くのファンを持つ絵本作家いわさきちひろの自宅跡地に建てられた「いわさきちひろ絵本美術館」など、ちょっといい感じの見どころもあり、住んでよし、訪れてよしの街といえましょう。
ちひろ美術館・東京
http://www.chihiro.jp/tokyo/
桜新町(東急田園都市線)東京都世田谷区
さきの「住みたい街(駅)ランキング」の「住みたい行政市区」ランキングでは第1位の世田谷区内の街(駅)です。「サザエさん」の作者、長谷川町子さんが住んでいた街という縁で、駅前には“磯野家”と“フグ田家”の面々を象った銅像が建てられ、全国的には「サザエさんの街」として有名なのではないでしょうか。
駅から徒歩7分のところには、長谷川町子美術館もあります。
暮らしやすく、しかもどこかおしゃれな雰囲気に加え、駅から徒歩15分のところにはJRAが運営する「馬事公苑」もあり、一般の人が乗馬できるイベントも開催されています。
長谷川町子美術館
http://www.hasegawamachiko.jp/
馬事公苑
http://jra.jp/bajikouen/index.html
東急沿線情報サイト とくらく「桜新町駅」
http://www.tokyuensen.com/station/sakurashimmachi/
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武蔵小山(東急目黒線)東京都品川区
住みたい街(駅)ランキング第4位の目黒から2駅と交通の便がよく、800メートル250店舗を誇る商店街“パルム”があります。2010年には駅ビルも開業しました。
さらに、4年後にはタワーマンションや商業施設の完成も予定され、ますます便利になるであろうという将来性も見越してのレコメンドです。
東急沿線情報サイト とくらく「武蔵小山駅」
http://www.tokyuensen.com/station/musashikoyama
北千住(JRその他)東京都足立区
実は住みたい街(駅)ランキングの「穴場だと思う街(駅)」で、2位の「赤羽」にダブルスコアで差をつけて堂々の1位だったのは、この北千住でした。最大の魅力は、交通アクセスの充実ぶりでしょう。
JR、東武鉄道、地下鉄などの相次ぐ乗り入れで、今や「新宿並みのターミナル」だとの声もありました。
だから通勤にも通学にも便利ですし、商店街に活気があって家賃相場的にも格安なので、コストパフォーマンスが抜群で、大変暮らしやすい街として注目が集まっているようです。
北千住ぶらり歩き
コレがある物件はオススメ!
住みたい街が決まったら、具体的な物件探しですが、ある不動産スタッフさんがおすすめする、ちょっと意外な附属設備があるそうです。それは、浴室乾燥機。
殊に女性はセキュリティー的にも洗濯物の外干しをためらうことがあるでしょうから、なるほど、あったら便利そうです。
10年程度の築浅の物件ならばしつらえられているところも多いので、幾つか候補があって決定打が見つからないというときは、一つの目安としていかがでしょうか。
まとめ
実は私は学生の頃、馬事公苑のすぐ近くに住んでいましたが、どちらかというと小田急線の経堂駅や千歳船橋駅を利用することが多く、田園都市線線(当時は新玉川線といいましたが)を利用すること自体ほぼなかったので、別な意味で「へえ…」という感じでした。世田谷通りを挟んだ向こう側には東京農業大学があり、時には牛を引いて世田谷通りを横断する農大の学生さんをお見かけすることもあり、こちらには馬、あちらには牛と、とても東京とは思えない風景に遭遇できるのも、魅力といえば魅力でした。
街のイメージ、周辺施設、物件の仕様など、人によって重きを置くところはさまざまだと思いますが、引っ越しには費用も手間も時間もそれなりにかかるものですから、一つの要素にこだわらないで、プロの意見をうまく取り入れて吟味すべきですね。
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