ヒルナンデス 滝川女性一級建築士の収納たっぷりカフェ風リノベ狭小住宅
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6分
女性ならではの感性と、一級建築士としての専門知識・技術を持った方は、どんなおうちに住んでいるのでしょうか?
アイデアいっぱいの快適で便利な空間をつくっているのは、大がかりなリフォームでなく、低コストで効果てきめんのリノベーションや、ほんのちょっとした着眼のすばらしさだったりするようです。
1月19日放送のヒルナンデス!「女性一級建築士の家覗くンデス!」では、狭小建売住宅の収納を増やし、リビングをカフェ風に改造した驚きの方法が紹介されていました。
滝川邸は建坪8.5坪の3階建て
8.5坪の広さをイメージしやすく置き換えると、一般的な駐車スペース2.5台分程度といいます。それだけ聞くと「狭っ」と思ってしまいますが、今まで更地だったところに、思いのほかゆったりした店舗が建ったとか、逆に、今まで建物が建っていた場所が更地になったとき、「ここってこんなに狭かったの?」と感じることってありませんか?8.5坪という面積は、案外ポテンシャルが高いのかもしれません。
1階がピロティー工法で玄関と水回りのみ、2階はキッチンとリビング(12帖)、3階は4.5帖の寝室など、プライベート空間という感じでしょうか。
スピカ建築工房一級建築士事務所 滝川良子さん
1、キッチンはギリギリまで狭く
2階にはもともとキッチンとダイニング、和室、納戸がありましたが、滝川さんはダイニングから納戸までをぶち抜きにして12帖の空間を生み出し、そこをリビング(+α)にしています。
キッチンは、人が通れるスペースは62センチと決して広くはないものの、オープンな収納で不思議と圧迫感がなさそう。
よく使う食材、食器、調味料などと、ジャンルごとにまとめて収納してあるので、大変使いやすくなっています。
また、どちらかというと狭くなっていることが逆に動線を短くしたり、ちょっと手を伸ばせば必要なものがとれたりと、合理性につながっている模様です。
キッチン(シンク、調理台など)はIKEAで24万円、ガスコンロやレンジフードも滝川さんのお好み+格安なものが使われているので、キッチン自体のリノベは70万円程度でおさまっているとのことです。
イケアのキッチン
IKEAサイト
2、急な来客にも対応できる「家具の変形」
リビングには、4人が座れるラウンドテーブルとソファ。
テーブルは来客が増えたり、上に載せる料理の品数が増えたりしても十分対応できるよう、10秒でオーバル型になる仕掛けがあります。
さらに、一見ごく普通のソファも、何とダブルベッドに早変わりする仕掛けがあって、お客様のお泊りにも対応できてしまうのでした。
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3、照明は壁に隠すべし
照明は天井にはつけず、天井ぎりぎりのところに長いタイプのものが上向きについていて、器具は位置的に壁に隠れて見えません。
これにより、圧迫感なく、かつおしゃれな間接照明風のやわらかな明るさが楽しめます。
4、収納空間は壁をくりぬいて創出
収納できる空間は、壁をくりぬいてつくられていますが、もちろん、耐震性や壁の強度にはきちんと配慮されており、ここで滝川さんの一級建築士としての専門知識が生かされています。
5、ちょっと気になる「上下に開閉するブラインド」
3階には4.5帖分の寝室がありますが、ここでは窓に据え付けられた「上にも下にも開閉できるブラインド」に注目されます。
正式には「プリーツスクリーン」と呼ばれるもので、目隠しと採光の折り合いがとれるすぐれもの。
価格的には若干高目の印象ではありますが、多くの種類があり、使い勝手は抜群のようです。
まとめ
番組の中では詳しい言及がなかったのですが、3階・寝室の背後に見えていたロフト空間がちょっと気になりました。滝川さんご本人が施した工夫は特になく、購入時からもともとあったものなのかもしれませんが、ロフトというのがそもそも、収納にも、ちょっとしたアクティビティーにも休息にも使える空間ですよね。「ここはこう使わなきゃ」ではなく、「ここはこう使える」と考える柔軟性こそが、リノベの肝なのかもしれません。
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