イオンカードセレクトとイオンカードの違いは?セレクトの注意点とは?
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自宅の近くにイオンモールがあれば、まず作っておきたいのがイオンカードです。
我が家の近くにもいよいよイオンモールがオープンすると言うことで、イオンカードを申し込もうと思ったら、イオンカードセレクトというカードもあるではないですか。
そこで、今回はイオンカードとイオンカードセレクトの違い、どっちがお得なのか、カードを作る上での注意点をさらっと比較してみました。
まず、大前提としての「イオン」
「ジャスコ」というスーパーを御存じない日本人は、あまりいないでしょう。お住まいの近所になくとも、そういう名前のお店があるということは、大抵の人が知っているはずです。
が……、
実は現在、店名を「ジャスコ」と掲げているお店は日本に1軒もないということを御存じの方は、実は意外と少ないのでは?
ウィキペディアの「ジャスコ」の項でもきっぱり
「ジャスコ (JUSCO) は、かつてのイオングループの主力総合スーパーブランド。
日本国内では40年余りにわたってブランドを展開していたが、2011年3月1日にサティとの統合によりイオンへ転換し、国内では消滅した。」
と書かれています。
イオンカード(基本)
それはさておき、イオンというグループ(社名)を聞いて、一番最初に思い出すのはイオンカードであるという方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか。イオンカードとは、あの鮮やかなブルーが特徴的な、日本国民の5人に1人は持っているというクレジットカードです。
ネットでの申し込みもできるので、近隣にイオン系のお店がないという方でも所有は可能ですが、イオン系のお店で買い物中に勧誘を受けて作ったという方も多いと思います。
まず最初の段階で「イオンカード」の会員になり、段階的にWAON一体型への切り替えを勧められて切り替えたり、さらに、高速道路の移動が多い方ならイオンE-NEXCO passカードなど、全国の各ネクスコ(高速道路株式会社)と連携しているカードの情報を得て切り替えたりといった流れではないかと推測いたします。
念のために、ここで解説しておきます。
「WAON」というのは2007年の4月からサービスを開始した、イオンリテール発行の電子マネーカードのことです。
のほほんとした顔立ちの白い犬のマークや、決済時の「わおん!」という犬の鳴き声のような音が特徴です。
他社の電子マネー同様、ポイントを貯めることもできますし、最近はイオン系ショップの買い物のみならず、外食ショップや宅配業者での支払いにも使えるなど、サービスの幅がぐんと広がり、人気のようです。
クレジットカード一体型のものも普及しつつありますが、現金のチャージという方法ならば、小中学生が持つことも可能です。
ATMや店頭レジで現金によるチャージ(入金)のほか、オンラインでのチャージもできますが、「WAON」一体型カードならば、自動的にチャージされ、カード利用金額に算入して決済されるという方法もあります。
これは最初に設定しておけば面倒な手続が要らないので、使う頻度が高い方法には大変便利な方法でしょう。
ネクスコのカードについては、サービスエリア、パーキングエリアのショップレジなどで、PRポスターを見かけることがあります。
これも高速道路だけでなく、ごく普通のショップやネットショッピングでもごく普通に使えますから、いわゆるイオンカードと同列に考えても問題はないでしょう。
以下、こういったすべてのイオン系カードを、便宜上「イオンカード」と表記させていただきますので、そのつもりでお読みいただければ幸いです。
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イオンセレクトカード(オトク)
前置きが大分長くなりましたが、ここからが本題です。イオンカードセレクトを御存じですか。
御存じなくても、イオンカードに何かすごい機能がついたのでは?
などの類推は、名前を聞いただけでも利きそうです。
最近、各種イオン系カードの中で最も注目度が高いようです。
会員数はまだイオンカードの10分の1ほどのようですが、これからの急上昇も十分予測できます。
「セレクト」の大きな特徴は、通常イオンカードの機能とWAON機能と銀行のキャッシュカードが1枚に集約されているという点です。
その特徴(特長)を駆使すれば、びっくりするほどの早さでポイントが貯まります。
ポイントの還元率自体も、通常のイオンカードが0.5%に対し、「セレクト」は倍の1%。
この点だけでも相当魅力的です。
このポインをこのまま現金として使うことはできませんが、WAONポイントを初め現金に準ずる使い方ができるポイントと交換することで、金銭的なお得感は十分に味わえます。
それが従来カードの2倍ですから、かなりお得なことはわかるでしょう。
また、映画を劇場でよくごらんになる方なら、イオンシネマ(旧ワーナー・マイカル・シネマズ)を利用する方も多いでしょう。
従来のイオンカードでも300円割引になっていましたが、セレクトならさらにお得な500円割引です(カード提示だけでさらに安くなる日ともあります)。
イオンセレクトカードは本当にお得?ちょっと考えたいこと・・・
クレジットカードのセールスフレーズとして、「使えば使うほどお得」という言葉をよく聞きますし、各社工夫を凝らして会員獲得に努力しています。今まで挙げた内容だけでも、イオンカード自体の汎用性の高さ、便利さなどはおわかりいただけたと思います。
さらに「セレクト」はお得感が強く、しかも会員手数料は無料。
「持っていて損はない」「使えば使うほどお得」というのは看板に偽りはないと思うのですが、慎重に考えるべき注意点も書いておかなければなりません。
まず、「銀行のキャッシュカードと一体」という点ですが、これは引き落とし口座の自由度を極端に下げます。
というのも、決済口座が「イオン銀行」一つに限定されるからです。
通常のイオンカードならば、自分が最初から所有していた口座などをある程度自由に指定することができますが、「セレクト」の会員になって利用するというのは、「イオン銀行の顧客になる」ということが前提なのです。
逆に、イオン銀行を給与振り込み口座にすることでポイントが付与されるといったメリットもあるのですが、お勤め先によっては指定された銀行に口座を作らなければならないこともあるので、仮にイオン銀行「にも」口座を持ち、決済時に改めて入金しなければいけなかったりというのを手間に感じる方もいるでしょう。
また、近くに入金できるATMがないという場合。
もちろんネットバンキングを使うという方法もありますが、最近の情報流出事案もあり、何でもかんでもネット頼みというのは避けたいという方がいてもおかしくありません。
ですので、通常カードからセレクトに切り替えるという方は、イオン銀行に口座をつくり、そこを給与振り込みも含む決済口座として一本化できる環境にある方、あるいは改めての入金に手間を感じない方、またはネットバンキングに抵抗がない方ということなります。
新規に会員になるという方ならば、これはお勤め(予定)先の事情にもよりますが、新卒で、ひとり暮らしをスタートさせるといった方にお勧めしたいと思います。
新たに発生する光熱水費の決済も含め、あらゆることが一本化できることで、家計の管理が非常に楽になりますし、無駄がありません。
それから、もう一つ考慮すべき点があります。
一体型カードということは、カード紛失や、万が一の紛失時にどう対応すべきかがかなり大きな問題になってきます。
何かとリスクの分散というものを重んじる人には、一本化自体が向かないということなります。
お財布やカードケースの管理に細心の注意を払うこと、もし何かあっても慌てず対応できるように備えておくことが大事です。
トラブル時のことばかり考えなければならないというのも、何となくテンションが下がるところですが、お金や自身の信用というものは、そのくらい慎重に扱わなければならないということです。
結論
純粋に「お得」という点でいえば、「セレクト」が断然上なことは言うまでもありませんが、意外なところで自分には向かないという点もあるので、申し込み時にしっかりと情報を集めて吟味するか、こちらで触れた口座やカード管理といった、ちょっとした不便さを克服できるかが大事になってきます。どのカードを選ぶにしろ、お得な点ばかりに目を向けず、自分にとって致命的な不都合はないかなども、少しでいいので考慮して、さらに、「御利用は計画的に」が何より大事になってきます。
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