ZIP 海外でテロに注意すべき場所と渡航の際に必要な身の安全対策とは?

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ZIP 海外でテロに注意すべき場所と渡航の際に必要な身の安全対策とは?

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パスポート

ビジネスや観光、国際ボランティアなど、目的はさまざまですが、今や外国のどんな国・地域に行っても必ず日本人がいるといわれるほど、日本人の動きはグローバルになってきました。

世界が身近に感じられたり、同じ日本人として誇りに思うような立派な人々の活躍が喜ばしい反面、日本人が外国での事故、災害、テロなどに巻き込まれたというニュースに触れる機会も触れる機会も残念ながら増えた気がします。

先日バングラデシュ・ダッカで起きた、ISが関与していると見られる人質テロ事件も、7人の日本人を含む22人の尊い命が絶たれるという非常に痛ましいものでした。

治安がいい日本国内では考えにくい事態ですが、海外に行く機会が少しでもあるという方は、どのようにして身の安全を守ったら良いのでしょうか?

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渡航する際に必要な意識

治安
国際テロ事情に詳しい板橋功さんによると、最も大切なことは、「日本と海外では治安状況がまるで違うのだ」という認識を持つことだと言います。

例えば海外旅行のガイドブックでも

夜は単独で出歩かない
トラベラーズチェックを使う
お金は1カ所に集中して持たない
これみよがしに高価なものを身に着けない
リュックはおすすめできない
(背後から財布などのを抜き取られても、気づかない場合が多いので)

など、盗難などのトラブルを避けるための指南はされていることが多いようですが、そういった危機管理意識とはまた別なステージにあるのが、「対テロ意識」のようです。


テロの標的になりそうな場所とは?

レストラン
例えば、今回のバングラディシュの事件で悲劇の舞台となってしまったのは、大使館や高級住宅などが集中する、富裕層の多い街区のレストランだったとのこと。

これだけ聞くと、ゆとりを持って食事を楽しむための場所というイメージですが、逆に言うと、これは「ソフトターゲット」。


政府機関や軍事関係の警備が厳重な機関(ハードターゲット)と違い、ごく普通の民間人がふらりと訪れられるということは、警備も手薄ということです。


しかも、外国人も含む大勢の人が訪れる可能性が高いので、言葉は悪いのですが、無差別テロの対象としては「うってつけ」ということ。

同じ理由でホテル、駅、空港ロビー、劇場なども、しばしばニュースで耳にするのではないでしょうか。

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安全対策1:事前に渡航先の情報を入手する

海外に渡航する前には、外務省のページで渡航先の情報をしっかりと集めておくことが重要です。

上部にある紺色のバナーの「国・地域」というところをクリックすると、地図または五十音順の国名一覧から探すことができます。

日本との関係や最近の動向などが見られ、参考になる情報が満載です。


外務省ホームページ


また、「たびレジ」というサービスをご存じでしょうか。

アドレス登録と渡航先の指定で、細かい情報をメールで受け取ったり、万一何か事件や事故があった場合に安否確認をしてくれたりするサービスです。

ぜひおすすめ、というよりも、これからは海外に行く際にはマストなものになるかもしれませんね。


たびレジ


安全対策2:空港での滞在時間の短縮

空港
さらに板橋さんによると、空港、ホテルのロビーなど、多くの外国人が集う場所での滞在時間をできるだけ短くするといった工夫も必要とのこと。

空港の場合はセキュリティーチェックが行われる場所の奥のエリアが安全性が高いと言われています。


そこが日本とは違う異国である以上、「自分に限ってそんなことは…」という考えを持つことは危険です。

これからの夏休み期間、海外で楽しく過ごすプランを立てていらっしゃる方も多いと思いますが、わくわくと期待を膨らませつつも、いつも危機意識を持って行動することが求められます。


まとめ

外国で事故や災害があった際、よく聞くフレーズに「日本人はいませんでした」というものがあります。

言うまでもないかもしれませんが、これは「日本人はいなかったので安心してください」という意味ではありません。

「今回の件で巻き込まれた日本人はいませんので、仮にあなたがご存じの方がその国に土地の滞在中でも、その方はこの件には無関係ですので、関係機関への不要不急の確認電話などで混乱を来さないようご協力ください」という意味です。


優しく熱い心を持った方が「日本人が犠牲にならなければ、ほかの人はどうでもいいの?」とつい反応してしまうお気持ちもわからないではありませんが、日本にいる場合でも、限られた情報を正しく処理・判断する癖をつけておくことも、いざ自分が海外に渡航した際に、危機管理意識を持つために大切なことだと思います。

ぜひとも先走らず、冷静に事に当たっていただきたいと思います。


  
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