大涌谷の黒たまごは自宅で作れるのか?箱根以外の温泉で販売しているの?

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大涌谷の黒たまごは自宅で作れるのか?箱根以外の温泉で販売しているの?

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黒たまご

箱根山の噴火警戒レベルが引き上げられ、箱根名物の黒たまごは今も販売中止のままです。

箱根に来た観光客のアンケート結果では、黒たまごを食べたいと答えた人は96%もおり、販売再開が待ち遠しいところです。

販売中止と聞くと食べたくなるのが人間の心理。

では、黒たまごを自宅で作る事は出来るのか?
箱根以外で黒たまごを食べられる温泉はあるのか?

めざましテレビ「ココ調」で調査していたので、紹介したいと思います。

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黒たまごは箱根のお店で売っているの?

黒たまご
出典:http://www.owakudani.com


まず、大涌谷以外の箱根にあるお店で黒たまごは販売しているのでしょうか?


箱根にあるお土産店では黒たまご関連の商品はたくさんありますが、黒たまご自身はどのお店でも取り扱っていません。

実は箱根で黒たまごを販売しているのは、立ち入り禁止区域の大涌谷の中にある4店舗のみ(玉子茶屋、大涌谷くろたまご館、ゆ~らんど、極楽茶屋)の販売なんです。


何故、大涌谷にしかお店がないのか?

黒たまごは80℃の温泉で1時間ゆでると、温泉の成分によって卵の殻が黒くなるのが特徴です。


大涌谷の温泉は酸性硫酸という性質の温泉で、その中には硫化水素と鉄分が溶けています。

これら2つの成分がたまごの殻のカルシウムと化学反応を起こすことにより、卵の殻に付いて黒いたまごが出来上がるのです。


箱根には399か所の源泉がありますが、卵を真っ黒にするのは大涌谷を源泉とする温泉だけなのです。


同じ温泉で黒たまご作り~黒たまごは再現できるのか?

では、大涌谷温泉の成分を利用すれば黒たまごは再現できるのでしょうか?


例えば、大涌谷温泉の湯の花を利用したら自宅でも黒たまごは出来るのか?
湯の花の主成分は硫黄で鉄分は結晶化の過程で減少しています。


湯の花を80℃のお湯に入れ1時間ゆでると黒くなるのか実験してみたところ、残念ながら薄ら茶色になる程度でした。


では、大涌谷の温泉そのものを使ってゆでたらどうなるか?

源泉から引いた温泉なので硫黄や鉄分も多く含みます。


しかし、これでも湯の花より茶色になるものの、黒たまごにはならないのです。


なぜ卵は真っ黒にならないのか?

大涌谷の中でも「たまご池」と言う場所でしかできないのです。


その理由は、温泉の温度や鉄分や硫化水素の成分の量などが関係しており、限られた場所でしかできないと言うワケです。


黒たまごは様々な条件が重なってできる「奇跡の黒」なんですね。

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箱根以外で黒たまごができる温泉はあるのか?

自宅で再現できないなら、他の温泉で販売していないのか?

実は黒たまごを作っている温泉は他にもあるんです。

販売している温泉は以下です。


▼岩手
 藤七温泉

▼秋田
 後生掛温泉
 ふけの湯
 泥湯温泉
 黒湯温泉

▼栃木
 渓雲閣

▼長崎
 湯宿蒸気家

▼大分
 えびす屋旅館


例えば、後生掛(ごしょうがけ)温泉の成分は箱根・大涌谷とほぼ同じで、90℃ほどの温度で茹でています。

日によって成分なども変わるため、微妙に時間を変えるようです。


黒たまごの味は普通の茹で卵と違うのか?

黒たまごの風味は普通のゆでたまごと違います。

ゆで卵に対し黒たまごは白身の糖度が高く、黄身の塩分と糖度が高いので、味が濃く感じるのです。


黒い茹で卵ってちょっとグロテスクな感じがしますが、味は美味しいんですね。


まとめ

温泉たまごと違って黒たまごって、限られた場所でしか食べられない貴重なものだと言う事が良くわかりました。

そう聞くと、益々黒たまごが食べたくなってきます。

一日も早い、黒たまごの販売再開を祈っております。


  
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