ペットの葬儀 犬や猫が亡くなったらすべきこと 服装・葬式マナーは?

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ペットの葬儀 犬や猫が亡くなったらすべきこと 服装・葬式マナーは?

読了までの目安時間:約 9分
ペットの葬儀

 少し前に、サンプル数1万人強のインターネットアンケートの結果を見たことがあるのですが、「ペットを飼っている」と回答した人の割合はおよそ35%で、「飼った経験がある」と答えた43%と合わせ、8割近くの人が何らかの形でペットというものを飼ったことがあるとのことです。

テレビ番組や漫画などの影響で、特定の動物や特定の種類を飼うのが流行することもありますが、大抵の動物に共通しているのは、「人間よりも寿命が短い」ということです。

犬・猫の年齢を簡単に換算する図

ある動物が生まれてすぐに飼い始め、大事にかわいがり、その動物が天寿を全うするまで見守ったとしても、人間の感覚ではほんの数年ということも珍しくありません。

 では、もしも大事なペットが死んでしまったら……。

考えるのも辛いという方もいらっしゃるでしょうが、まずは何を「すべき」か、そして、どんなことを「してあげられる」か、ざっと調べてみました

参考になれば幸いです。

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大事な「家族の一員」を亡くしたら

 ペットといっても、今はかなりの珍獣を個人の御家庭で飼っている場合もありますが、話をある程度わかりやすくするため、犬や猫といった小型・中型の一般的によく飼われているペットという前提で話を進めます。

 「お別れ」の仕方はそれぞれ違うと思います。

例えば半野良の猫を自分の家のペットとして認識して、名前もつけて呼んでいたような場合、最近えさをもらいにこなくなったなあ。


どこかできちんと飼われたか、最悪は……と、考えることもありましょうが、こういったケースも、ここでは割愛させていただきます。

 目の届く範囲で、家族の一員と目していたペットが死んでしまった場合、高齢や病気で覚悟はできていたという方ばかりではなく、不慮の事故で諦めきれない死に方をされるということもあるでしょう。


どちらも悲しみの深さは変わらないと思います。

まずは……その死を悼みましょう。

悲しさのあまり泣きたければたくさん泣いてもいいし、涙も出てこないくらい悲しければ、その思いを「大事にして」ください。

その悲しみは、ペットを愛してかわいがっていた証拠です。


(参考)「別離」への心の予行演習-ペットロス症候群-
ペットロス症候群について、コンパクトにわかりやすく書かれたページです。


ただ、その後できるだけ早く「動き出して」いただきたいというのも付け加えねばなりません。

今はペット霊園も全国各地にありますから、御近所のそういう業者さんにお願いするという手もありますが、その点は後ほど触れるとして、最もベーシックな部分からお話します。


犬の場合

飼う前にお住まいの市町村自治体に「畜犬登録」というものをなさっていたと思いますので、死んだ場合はその逆に、人間でいう死亡届のような書類の提出が必要です。

詳細については、それぞれの自治体のウェブサイトで調べるか、電話等で問い合わせてみてください。

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死体(死骸)の扱い

原則「動物の死体」は、廃棄物処理法第2条第1項で「廃棄物」の扱いとなりますが、ペット(愛玩動物)を亡くした飼い主の気持ちを配慮し、「ごみ(廃棄物)扱いに抵抗がある場合、もしくは埋葬・供養が検討されている動物については、一般廃棄物の例外とする」(要旨)という国の見解も1977年に示されています。


それを踏まえ、ペットの死体の処理方法は、3つに大別されます。

1、飼い主が、自分の所有している土地(持家の庭など)に深く穴を掘って埋葬する(腐敗臭などへの配慮です)

2、飼い主が、お住まいの市町村の担当窓口へ焼却を依頼する(お骨を返してもらい埋葬することも)

3、飼い主が、民間事業者や寺院等へ処理依頼(火葬、返骨、埋葬等)


1ができる方は、特に問い合わせや届け出は要らないようですが、他人の土地や公共の場所への勝手な埋葬はもちろん違法です。

2の場合は、必ずお住まいの市町村に問い合わせてください。

自治体によって課部局の名前が違いますが、清掃(ごみ処理)や環境衛生などにかかわる部署です。

ウェブサイトで事業内容を詳しく見ることもできますし、どうしてもわからない場合は、総合案内の方に尋ねれば間違いないでしょう。

また、焼却はしてもらっても、返骨してもらえない、骨の埋葬は不許可という場合もありますので、その点もしっかりと確認なさってください。


多少おカネはかかりますが、3が最も間違いないでしょう。

ということで、以下はこの3について、参考になる情報を御紹介いたします。


参考になるサイト

ペット霊園・葬儀ナビ

全国の業者さんの御紹介とリンク集です。
料金、サービスなどを比較して、お近くで御納得のいただける業者さんがみつかりますように。


(参考)
ウサギ、ハムスター、リスといった、いわゆる「小動物」に対応していただきやすい業者さんはこちら。
ペット霊園・葬儀ナピで紹介されている業者さんの大半で、ある程度の動物について相談に乗っていただけると思います。

誠心ペットメモリアル本部

〒214-0008 神奈川県川崎市多摩区菅北浦3-9-10
044-281-0520
お客様専用フリーダイヤル 0120-700-419
http://www.seishin-pet.com/shoudoubutsu.html

神奈川県川崎市多摩区菅北浦3-9-10



日本ペット葬儀

0120-881-569
営業エリア:東京、埼玉、神奈川、千葉
http://petsougi-jp.com/rate.html


ペットワールド六義園

東京都文京区本郷6-15-10
0120-180977
03-5976-1321
http://www.petceremony.net/s-animal.html


ペットのお葬式に参列する際のマナー

実際に参列の経験がある方はいらっしゃいますでしょうか。

杜撰で無責任な飼い主がやり玉に挙げられる一方で、大抵の常識的な飼い主さんは愛情をもって飼っているわけですから、今後参列の機会もあるかもしれません。

普通の人間の葬儀同様、気を使うべき最低限のマナーはもちろんありますが、一番大切なのは「軽々しい気持ち・冷やかしで出席しないこと」です。


悲しみにくれる飼い主さんと全く同じ気持ちになれとは言いませんが、「大切なものを失ってしまった気持ち」と考えれば、どんな方でも想像できるのではないかと思います。

服装は、「浮かれた派手な格好」でなければある程度は許容されるようですが、お気持ちを尊重する意味での喪服着用も決して大げさではありません。


香典についてですが、当然「相場」などというものはなく、原則「不要」と考えてもいいようです。

ただ、お花や生前ペットの好物だったものなどは持っていった方が喜ばれるでしょう。
最近のお花屋さんでは、「ペットのお葬式に」というオファーに応えていただけるところもあるようです。


(おまけ)
インターネットペット霊園(入園無料)
利便性からではなく「手を合わせてペットの冥福を祈る気持ち」を大切にしたサイト
趣旨を御理解の御理解の上での御利用を。
http://www.heavenspet.org/


まとめ

我が家でも猫を飼っており、今後のことも考えて、リサーチと想像で書いた文章ではありますが、お役に立てば幸いです。

必死で記憶をたどったら、長女がまだ小学生の頃、学校帰りに「これ飼う!」と捕まえてきたカタツムリを1日で死なせてしまい、泣き出してしまったのを見かね、花壇の隅っこに埋めて、アイス用の木製スプーンで墓標を作ったときに、神妙な気持ちで手を合わせたことがありました。次女の出産を翌月に控えていた時期だったので、うまく言えませんが、
長女も私も「思うところ」があったのですね。

諸事情で先々ペットを飼うことはなさそうですがもし、ペット葬儀に参列することがあったら、せめてあのときの「気持ち」を持っていきたいと思っています。


  
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