ヒルナンデス 一級建築士が教える狭い敷地を活かしたローコスト住宅

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ヒルナンデス 一級建築士が教える狭い敷地を活かしたローコスト住宅

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9月16日放送のヒルナンデス!「一級女性建築士のお宅 覗くンデス!」のコーナーでアンジャッシュ渡部建、人気のモデルSHELLY、Hey! Say! JUMP・八乙女光の3人が、一級建築士・石田摩美子(いしだ・まみこ)さんが住む、長細い敷地を活かしたアイデア満載のお宅を訪問し、コストを劇的に下げるプロのテクニックをレポートしてくれました。

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石田設計室とは

一級建築士・石田摩美子さんは、1994年に資格を取得したベテラン建築士さんにして、5歳のお嬢さんのお母さんでもある女性です(御夫婦、お子さんの3人家族)。

「敷地の魅力を生かす」「女性ならではの快適な空間づくり」の2点に定評があるという石田さんのお仕事ぶりは、東京・西荻窪の、15×5メートルという狭小な土地に、アイデアいっぱいの詰まったオフィス「石田設計室」兼御自宅を構えていらっしゃることから十分うかがい知れます。

ほか、世田谷区羽根木にも事務所をお持ちとか。
詳しくは、こちらのウエブサイトで見られます。
http://www.mmm-web.net/

細長い三角屋根の事務所兼御自宅は、「外観からしておしゃれ」「カフェみたい」と3人組が大絶賛していましたが、おうちの中にはそれ以上の驚きが満ち溢れていました。

1階。そこはただのオフィスじゃなかった。

一級建築士である石田さんのお仕事の拠点がここ。

面積的に考えたら決して広くはないはずなのに、仕切りが全くない、地面よりも床を40センチ掘り下げて天井高を確保する、階段スペースを有効活用するなどのアイデアを駆使し、全く圧迫感のない、どこか温かで家庭的なつくりです。

入り口付近に設営されている打ち合わせ用のスペースは、オフィス休業の際には貸しギャラリーとして使われたり、近所の子供たちを集めての工作会に使われたりもするのだとか。

階段を薄くして水道もトイレも収納!


階段の有効活用方法は、誰でも想像がつくような物品の収納はもちろんのこと、何と可動式のシンク(手洗い用)とトイレまであるのです。

2014-09-16_2215

このトイレには、後でバスルーム(2階)ところで詳述するアルミパネルというものが使われていて、これが建築費コストの削減にも一役買っています。

ちなみに階段に使われている素材は薄い鉄板です。

鉄板の「折り曲げることで強度が増す」性質を生かし、強度とスペース確保の両方に成功しているようです。

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家族の生活空間である2階。廊下はないけれど通り道はある。

2階は、8畳分の和室から、通路がわりにもなっている洗面台、部屋のフロアの奥の寝室まで、全面ガラスの窓でたっぷり光を取り入れています。

和室には正方形の琉球畳がチェッカーフラッグのように敷かれていて、何ともおしゃれな雰囲気になっています。

和室と寝室の間に、シンク、バスルームといったいわゆる水回りと通路を兼ねた空間があります。

1階のトイレ、そしてこのバスルームでも使われているのが、水に強い、塗装の手間が要らない、そして何より値段が安いという、コストパフォーマンス抜群の素材アルミバネル

アルミとアルミの間に断熱材を挟んだ素材で、これをバスルームの壁がわりに使用することで、お風呂全体の工賃に30万円もかからないという、すごい節約ができているのだとか。


アルミパネル(アルポリック)については、こちらで詳しい解説が読めます。
http://www.alpolic.com/japan/alpolic/


3階。こんなキッチン欲しかった!

3階に上がる前に、2階の天井に穴があいている箇所を見つけた渡部たちは、上に上がってみて、その謎を知ります。

夏場、できるだけ涼しい風を北側の窓から取り入れ、それをくだんの穴を通して2階から3階に循環させ、暑い空気は3階から逃がすという無駄のない造りになっていたのでした。

3階のメインはキッチンですが、流し台のむき出し感がおしゃれ。

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つまりは、近代的システムキッチンではないのですが、何と、IKEAで1枚3万円の新素材ワークトップを天板用と脚用の2枚購入し、シンク部分はくり抜いて作っただけという、めちゃくちゃシンプルなものなのでした。


前にお住まいのところでも使っていた台所家電はそのまま生かし、寸法を考えて設計された流し台の下にすっぽり、すっきりおさまっています。


こちらIKEAジャパンのサイト。ワークトップはサイト内検索で探せます。
http://www.ikea.com/jp/ja/


補足とまとめ

このアイデア住宅が建てられた土地は4,200万円。

細長いだけでなく、先細りの土地でもあったため、界隈の相場より坪当たり30万円ほど安いのだそうです。

加えて家屋の建築費用は2,560万円(税抜)とか。

同規模のものの相場が3,500万円程度なので、1,000万円弱のコスト削減になっています。

風の取り入れ方や空気の循環、素材の選び方に工夫があったりしたため、断熱材の使用を最小限に抑えたことで、400万ないは500万円の節約になっているのだといいます。


持ち家はもちろん、賃貸物件でも生かせそうなアイデアもいっぱいあって、「お金をかけるばかりが能じゃない。自分もちょっと頭を使ってみよう」というような、モチベーションを高めるきっかけになりますね。

今回のレポートはリフォームの時にも参考になるかも知れませんね。


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