世界一受けたい授業 冬の乾燥肌に効果的な野菜&最強の潤い鍋レシピとは?
11月8日放送の世界一受けたい授業 3時限目の保健体育の授業は「カサカサ肌から隠れ脱水まで 本当は怖い!冬の乾燥注意報」
これからの季節、湿度60パーセント以下は、乾燥要注意ラインです。
昨年の東京都の統計では、11月から4月までは60を切っていましたが、特に急激に下がる11月は要注意ということです。
夏場のように汗を過剰にかかず、喉が渇くこともあまりないせいか、秋・冬は脱水症状を起こしていても気づきにくいという恐ろしい面もあります。
ドライアイ、皮膚の乾燥は言うに及ばず、脱毛や命にかかわる病気まで……たかが乾燥を侮るのは危険です。
本日は、乾燥肌のスペシャリスト、東京女子医科大学 檜垣祐子先生に、冬場の乾燥対策として気を付けるべきことなど、御教示願いました。
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乾燥が原因で起こるトラブル
ドイラノーズ余り知られていないことでしたが、最近はドライノーズ(乾燥鼻)で悩んでいる人が10人に3人程度の割合で出現しているとのことです。
ピリッとした痛みを伴う乾燥が不快で、症状が進むとカサブタや炎症にもつながります。
スプレーの使用やマスクでの保湿はそれなりに効果的なようです。
鼻毛の切り過ぎ、抜き過ぎは、保護膜を除去してしまうのも同然。
ほどほどに。
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ドライアイ
目の角膜の乾燥が原因で起こる病気ですが、ドライアイの状態で目をこすると、角膜がなお傷つき、視力低下を引き起こす原因になります。
テレビやパソコン画面、スマホ画面を凝視するようなことはありませんか。
また、コンタクトレンズの正しい装着(装着時間、レンズケア)、目薬の使用などにも配慮しましょう。
そして、ぐあいが悪いと感じたら、眼科医の診療もためらわずに受けましょう。
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家庭でできる乾燥チェック方法
乾燥によって肌がどの程度ダメージを受けているかは、家庭でもチェックできます。紫外線の影響を受けにくい腕の内側の皮膚に医療用の透明テープやフィルムを張って、15秒後にはがします。
はがしたテープに細かくきれいな格子模様が残っていれば心配ありませんが、格子模様が乱れた状態になっている場合は、角質層が壊れてカサカサになっているおそれがあるので、気をつけてください。
檜垣先生「御自分でケアしているつもりでも、やり方が違っている場合もあります」
スタジオの生徒さんのチェックでは、男性より女性、ある程度年齢の高い方よりも若い方の方が若干潤っているという「傾向」は出ましたが、一概には言えないのかな?という結果でした。
頭皮湿疹
頭皮が乾燥でカサカサになり、大量の抜け毛につながる危険もあります。髪を洗うときは、頭皮をこすり洗いすると、角質層や必要な油分も落としてしまうおそれがあるので、「髪を泡で包み込むように、優しく洗いましょう」とのこと。
さらに、「頭皮が毛穴までつながっているので、毛穴もダメージを受け、毛が生えなくなってしまうこともある」といいますから、これは慎重にならざるを得ません。
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冬の隠れ脱水
女性・子供・高齢者が特に気をつけたいのが、乾燥した屋内での脱水症状の危険。冬場の隠れ脱水の特徴として、手足のかさつき、口中の粘り、めまいや立ちくらみ、やる気や食欲の減退などが挙げられます。
アメリカ・コネチカット大学の研究チームの「脱水の影響を調べる調査」によると、20代の男女約50人を被験者として、水分量適量より1.5%減らした後に認知能力のテストをしたところ、頭痛、疲労感、集中力の低下など、特に女性のほうが脱水の悪影響が大きいということがわかりました。
また、冬の隠れ脱水で最も注意が必要なタイミングは、起きた直後とのことです。
体重60キロの人が8時間寝ていた場合、汗や呼吸で約300ミリリットルもの水分が失われているとか。
起きてすぐ水分を補給する習慣が重要になってきます。
隠れ脱水の簡単なチェック法は、手の爪を押してみること。
ピンク色に戻るのに3秒以上かかるようでしたら、脱水症状の可能性もありますので、注意が必要です。
高齢者の隠れ脱水
血液中の水分が減り、血液が血管を塞いだ結果、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす恐れがあります。ところが、高齢の方の中には、例えば「万が一粗相をしてしまったら迷惑がかかるから」という理由で水分摂取を控える方も多いようです。
お気持ちはわかるものの、命にかかわるような症状よりは何百倍もマシですから、もしもお身内に心当たりのある方がいらしたら、理由を説明の上、「どうぞお茶どんどん飲んで!」と奨励しましょう。
少し遠隔地にいらっしゃる高齢の親御さんなどには、こんなサービスも。
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潤いを保つ物質アクアポリンとは?
最近新しく注目されているのが、アクアポリンという物質です。細胞の膜に存在する水の通り道となるたんぱく質のことで、発見者であるピーター・アグリ博士は、2003年にノーベル化学賞を受賞しました。アクアポリンって何?
アクアポリンを通って細胞の内部に水分が取り込まれるので、アクアポリンが減少すると体も水分不足に陥りますが、厄介なことに、加齢とともに減少する傾向にあるようです。
殊に40歳を超えると急激に減少するということです。
アクアポリンを増やす!? 潤い美肌鍋を公開!
アクアポリンを増やす可能性がある野菜として注目されているのは、クレソンです。どちらかというと、サラダやステーキのつけ合わせなどのイメージが強い野菜ですが、ほかの保湿効果が高い食材とともに食べられ、これからの季節にぴったりの鍋料理がおすすめだとか。
最強!潤い鍋
ベースとなるスープは亜鉛を多く含む豆味噌仕立て。
クレソン(カルシウム、鉄分、ビタミンA、ビタミンCが豊富)のほかに、保湿効果として、亜鉛の多い牡蠣、ムチンを含む里芋など。
ほか、新陳代謝に効果があるビタミンB2が豊富なブリ、しめじなども一緒にどうでしょう。
苦みの強いクレソンもマイルドに食べやすくなり、体も温まります。
また、寄せ鍋の定番「お花の形に切った」ニンジンも、飾りではなくぜひとも食べたいところです。
ビタミンAが豊富で粘膜を作ってくれます。
これからの季節、風邪の予防にも一役買ってくれるでしょう。
まとめ
健康について取り上げたテレビを見ていると、しばしば逆プラシーボのような状態に陥ります。「頭痛が起こる」と言われると、偏頭痛がむくむく起き上がってきた(気がした)り、ドライアイと言われれば、目元がかゆくなったり。
逆に、「これが潤いのもとだよ」という情報を与えられれば、早速摂りいれねばと思い、食べてもいないうちから「何とかなった」気がするので、平和なものです。
お鍋は冬場の心の潤いですが、せっかくだから体も潤したいもの。
大いに参考にさせていただきます。
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