就活生必見!これはNG!人事が教える受かる履歴書の正しい書き方とは?
従来は前年12月解禁だった企業の広報活動が、当年の3月からに短縮されたことで活動が短期決戦型になり、就職を希望する大学、短大等の最終学年、つまり「就活生」の皆さんは、このゴールデンウイークも休み返上で頑張る人が多いようです。
4月28日のめざましテレビ「ココ調」では、就活に欠かせないアイテムである「履歴書」を、より有利になるように書くコツを紹介していました。
ちなみに、上場100社に対するアンケートの結果では、手書きの履歴書のみ受け付ける企業は15%、エントリーシートのみが41%、両方受け付ける企業は44%という結果でした。
パソコン入力のため、書式が整いやすく字の巧拙で影響が出ない、内容本位のエントリーシート方式はさておき、手書き履歴書の場合、業種によっては意外なところでダメ出しされるケースもあるようですから、覚えておいて損はないのではないでしょうか。
就活生の努力・工夫のPOINT
就活生の皆さんが対象の質問、「履歴書のどんなところに力を入れるか」に対する回答では、1位 証明写真
2位 自己PR(内容)
3位 文字の見やすさ
という結果でした。
1位に選ばれた「証明写真」は、「伊勢丹写真室新宿店」という昔から大人気の“ブランド”があります。
気になる目の下のクマを隠したり、ちょっと気になるヘアピンを自然に除去したり、露骨ではないさりげなく印象のよくなる修整で、それでいてきちんと本人とわかる写真は、ちょっと固めの業種に出す履歴書としても安心感があるのでしょう。
例えば受験のときは学問の神様、お産のときには安産の神様にお参りするような、ちょっとした「お守り」の意味合いの強いのではないかなと思います。
伊勢丹写真室
ただ、人気の写真展ということで、常に予約がいっぱいというのが難といえば難でしょうか。
こだわり過ぎるといざという時に写真の用意が間に合わないという可能性もあります。
スピード写真は避けた方がいいのは当然として、写真店として運営している専門店の技術を信用し、みずからのメイクの方に工夫をするというのも選択肢として考えておいてはいかがでしょう。
このようなサイトが参考になると思います。
また、好印象を与えるメイクをマスターすること自体は、就職後も必ず役に立つはずです。
女子就活生必見!写真で見る「就活メイク」のやり方解説サイト8
化粧品メーカーのリンクがあります。
まずは愛用メーカーのページを覗いてみませんか。
企業の意外なツッコミPOINT
一方、実際の企業で人事を担当している人たちは、就活生の提出する履歴書のどのあたりを参考にしたり、決め手にしたりしているのか、非常に気になるところです。IT、旅行、外食など、5つの有名企業の方に、実際に就活生が書いた履歴書を判定してもらいました。
文字が見やすい、ポイントが絞れている、具体的な事例のおかげで内容がわかりやすいなど、「読む側」に配慮した工夫が感じられるものは高評価を得ました。
一方、「これはちょっと……」とダメ出しされたものは、
「下書きの鉛筆の跡が消されていない」
「消せるボールペンを使っている」
など、正直、さすがにこれは基本以前ではないのかと思われる点も多かったのですが、これまた基本である「字を丁寧に書く」というのも、中身の文字だけでなく、男女の別など○を記入するところは「○の形が乱雑」という点を指摘されている人もいました。
「改行する際、文字のおしりの部分がそろっていない」
「罫や枠から字がはみ出ている」
というのも同様です。
また、「写真が枠より内側に(小さく)貼られている、あるいははみ出している」といった点にも御注意を。
特に旅行関係の業種の場合、この点に厳しく目を光らせられる可能性が高いようです。
字といい、写真といい、それ自体が絶対ダメというよりは、そういったところに神経を使って書けない点を、「一事が万事」と判断されるのではないでしょうか。
「そのような細かい点は一切気にしない。内容重視」だというのはIT系企業の担当者さんですが、これは別にプリクラ写真でもテキトーに貼っておけ、印は○じゃなくて×でもOK……という意味ではないのは言うまでもありません。
興味深い人材であることがアピールできていれば、少々の難点は気にならないという程度の判断にとどめるべきあり、書き漏らしもなく、読みやすく書かれているに越したことはありません。
ちなみに、ダメな履歴書ワースト3として回答されたのは、
1位 空白が多い
2位 文章が使い回し(複数の企業に出していることがすけて見えるような内容)
3位 字が汚く読みづらい
でした。
ごもっともです。
【参考】筆記用具
簡単に消すことができる鉛筆、シャープ、消せるボールペンがNGなのは前提として、気になるのは「ボールペンは水性、油性、中性?」「万年筆の方がいいの?」といった点。結論からいえば、「使い慣れていて美しく書けるもので、色は黒」、これを基準に選べばいいのではないでしょうか。
水性ボールペンや万年筆は、「にじむ」という点であまりおすすめしないという意見もありますが、軽い筆圧でサラサラ書ける点は、大量に書く場合には、かなり負担を軽くしてくれます。
また万年筆の場合、かなり特殊な職種ではありますが、仕事の現場であえて万年筆で書くように指導される場合もありますから、この機会に親しんでおくというのも一つの選択だと思います。
【就活生必見】安物万年筆のススメ
まとめ
先輩諸氏や企業サイドの貴重な意見は意見として聞きつつ、内心「何もそこまで」と本音がこぼれそうになることもあるかと思いますが、多くの人が慣例や常識として続けてきたことには、何らかの意味があると思います(もちろん断ち切れない悪習の場合もありますが、自分1人が不満や理不尽を感じている段階では、ただのワガママととらえられます)。履歴書に限りませんが、ダメ出しされたとき、ただ理不尽を嘆くのではなく、ダメ出しする側の人たちの物の考え方や言い分を伺い、自分の中で自分なりに消化するのも大切な「就活」の1つ、ひいては社会人になるためのレッスンととらえるべきのようです。
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