ブラジル ポルトガル語が由来の意外な日本語とは?
読了までの目安時間:約
5分
いよいよ、ブラジルのワールドカップが近づいていますね。
そんなブラジルの公用語は、ポルトガル語。皆さん、ポルトガル語ってどんな言葉か知っていますか?
ワールドカップも始まることですし、これを機会に少しポルトガル語について詳しくなってみましょう。
実は日本語で良く使っている言葉もポルトガル語が由来なんですよ。
ポルトガル語って、どんな言葉?
ポルトガル語は、ラテン語から発展したロマンス語の一つです。主にポルトガルやブラジルで使われている言葉で、スペイン語などと共にインド・ヨーロッパ語族のイタリック語派に属しています。
おっととと、少し専門的で頭がこんがらがっちゃいますか?
大丈夫、こう云った語派の分類を知らなくても、ポルトガル語を学ぶことはできます。
かの有名なドン・キホーテの作者、セルバンテスはポルトガル語のことを「甘美な言葉」と言っており、またブラジルの詩人のオラーヴォ・ビラックはポルトガル語を花にたとえています。
そう、ポルトガル語は美しい言葉なのです。どうですか、学ぶ意欲がわいてきましたか?
日本とポルトガル語の関係
諸説ありますが、1543年に種子島へポルトガル人が鉄砲を伝えにやってきたときから、日本とポルトガル語との関係は始まります。それ以来、カトリックの宣教を目的としたイエズス会の活動と、モロッコやマカオを相手とする南蛮貿易(世界史の教科書で出ていましたよね?)などでポルトガル人との関係が深まり、この時代に、彼らが日本に持ち込んだ文章などと共にポルトガル語を起源とした名詞が日本語として定着しました。
例えば、
カッパ(capa)やボタン(botão)など衣類用語や、
かぼちゃ(「カンボジア」を意味する Camboja (カンボジャ))
や金平糖(confeito)、天ぷら(temperarなど諸説あり)
なども、ポルトガル語が由来だというのですからビックリ仰天です。
ポルトガル語は、どのくらいの人が話しているの?
ポルトガル語を母語とする人は、世界中に約2億5000万人だと言われています。ポルトガルの人口は、約1000万人です。
つまり、どう言うことかと言うと、他の約2億4000万人はポルトガルの旧植民地であったブラジルに81%がいて(ブラジルの人口は約2億人!)、残りは同じくポルトガルの旧植民地であったアンゴラやモザンビークなどアフリカ諸国の人々の母語となっています。
そうそう、中国のマカオもポルトガルの植民地であったので、ポルトガル語を母国語としている人々がいます。
こういった経緯で、ポルトガル語は世界で7番目または8番目に、大きな話者を持っている言語です。
どこで勉強できるの?
ポルトガル語は、日本国内どこでも勉強することが出来ます。インターネットで発音や動画を見ながら勉強することもできますし、書店で気に入った教科書を見つけて勉強することもできます。
一人では、ちょっと学習が難しい…。
だから、先生について勉強したい!
できればネイティブの先生で。
そう言った方は、語学を専門とした大学や専門学校の公開講座がありますし、ポルトガルやブラジルの大使館に問い合わせれば、あなたに合った教室や、個人の先生を見つけることのできるコミュニティを教えてくれます。
どうでしたか?ポルトガル語、魅力的ではありませんか?
ポルトガル語を勉強して、ワールドカップの実況をポルトガル語で聞けるようになるのも素敵かもしれませんよ。
コメントフォーム