めざまし 立体折り紙アートの作り方と専用ソフトのダウンロード先
学校の夏休み終了まで秒読み開始の時期。
北海道・東北など早い地域では、来週からぼちぼち新学期というところもあります。
そんな中、工作、作文などの自由研究の宿題に難儀する小中学生やその親御さんは多いことでしょう。
アイデアを求めてネットを閲覧すると、むしろネタが多すぎて迷ってしまう人もいそうですし、大きな声では言えませんが、代行サービスの文字もチラホラ(個人的には、ギリギリ学習テキスト程度は「身内のお手伝い」なら全然アリだと思うのですが、創作系は後々何らかの賞に入ってしまって盗作疑惑、なんておそれもあるので、やはりおすすめできません…)。
先日のめざましテレビ「MORE SEVEN」でも「段ボールガチャ」が紹介されましたが、本日8月19日は、カラフルなガチャから一変、材料は紙1枚!渋くシンプルに白一色の立体折り紙アートの作り方が紹介されました。
立体折り紙アートの考案者は筑波大学・三谷純先生
コンピュータグラフィックス、折紙設計、そして、3Dプリンタやレーザーカッターといったものを駆使したデジタルファブリケーション(デジタルの「ものづくり」)を研究テーマとする三谷先生の「非数値処理アルゴリズム研究室」。ちょっと聞きには難しい印象ですが、そんな研究から作り上げられる立体折り紙アートは、独創的でいて美しく愛らしいものばかりです。
出典:http://www.artgene.net
1枚の紙には専用プリンターで折り筋などを入れるだけで、カットも入れず、何かを添付することもなく、まさに「何も足さない、何も引かない」のに、驚くほど複雑で立体的な構造になっています。
三谷先生のこだわりは、「白一色」とのことで、知的で清潔なイメージで、さまざまな部屋のインテリアとしてなじみそうです。
これがカラー用紙や柄の入った紙ならば、どんな雰囲気になるのかなと想像させられます。
思えばそういった想像をかき立てるのも、白い紙の魅力なのかもしれません。
三谷純教授
家でも作れるの?立体折り紙アートの作り方
三谷先生が開発した専用ソフト「立体折紙設計ツール」を使ってパソコンで完成図を作成します。左側に折り線を引くと右側に3D図と展開図が作成されるというスグレもの!
赤い線は山折り、青い線は谷折りになっています。
折すじに沿って、自分の手で丁寧に折ったり、ひねり・ねじりを入れたりという作業は、なかなか難儀する部分もあるようですが、基本は、日本人なら幼少期から慣れ親しんできた「ORIGAMI」の「山折り」や「谷折り」です。
この立体折り紙の作り方のポイントは普通の折り紙のように机に押し付けて折るのではなく、空中に持ち上げた状態で曲がった折れ筋に沿って折っていくこと!
興味がある方は専用ソフトをダウンロードして自宅でチャレンジしてみては如何でしょうか
立体折り紙アートの専用フトダウンロード先
ツールの使い方はこちらの動画でイメージできますが、詳しくはダウンロード先に使い方も紹介されていますので、ご確認ください。専用ソフトダウンロード先
あくまで「非営利目的の個人使用」が奨励されていますので、これを用いた創作物をオークションで売却したりなさらないよう。念のため。
ORI-REVO:回転体ベースの立体折紙設計ツール
まとめ
小学校の算数でも、方眼用紙を使って直方体や立方体の展開図をつくったりしますよね。あれはカッターやハサミを使ったカットも必要ですが、刃物なしで、しかも構造はさらに複雑。1枚の紙に無限の可能性を持たせたものが、この立体折り紙アートです。作った作品を工作として提出するもよし、展開図を「極める」自由研究もよし、残り少ない夏休み、楽しみながらアカデミックに過ごしてみませんか?
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