弱虫ペダルの熱さの秘密!原作者・渡辺航の自転車愛とキャンペーン情報
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2008年連載開始以来、読むと熱くなれるコミックと好評を博し、累計発行部数は1,400万とも言われている渡辺航(わたる)さん作『弱虫ペダル』(秋田書店)。
2013年、2014年と2度のテレビアニメ化もされ、さらにはゲーム化、舞台化と広がりを見せ、8月28日には『劇場版 弱虫ペダル』も公開されます。
8月20日のめざましテレビ「ど~You Know?」は、作者渡辺さんのインタビューも交え、『弱虫ペダル』の魅力に迫る特集でした
激アツ・スポ根マンガ「弱虫ペダル」とは?
『弱虫ペダル』の主人公・小野田坂道は、アニメやまんがなどが好きな、いわゆるオタク少年です。
高校でアニメ研究部に入り、友達をつくるのを楽しみにしてにもかかわらず、お目当ての部は部員不足で廃部になっていました。
細くて小さな体で体育も大の苦手だった彼ですが、何の変哲もないママチャリで、学校に続く「裏門坂」と呼ばれる非常に急な坂を、アニソンを口ずさみながら楽々登っているところを今泉俊輔に目撃されたのが運のつき。
わけもわからないまま、「坂道が勝ったら今泉がアニメ研究部に入る(頭数のため)、今泉が勝ったら坂道が自転車競技部に入部(戦力として…?)」という勝負を挑まれてしまいました。
まさに「ひょんな」ことから自転車競技部に入部させられた坂道でしたが、今まで当たり前のようにやってきた、千葉から東京・秋葉原まで40キロもの道のりを自転車で行き来していたこと(電車代の節約のため)、ロードレーサーたちが「激坂」と呼ぶ超急坂を、苦もなくペダルを漕いでのぼっていたことは、実は「とんでもない」ことなのでした。
そのポテンシャルの高さは、注目の新人として入部した今泉や鳴子章吉とともに、3年生たちにも注目されるところとなり、遂にはインターハイ代表入り?
――という、現実離れしているようで、実は「ほかのスポーツならともかく、自転車競技ならあり得るかもしれない」、そんな意外性とまっすぐさが混在した、胸のすくような物語です。
「弱虫ペダル」生みの親 渡辺 航先生の自転車愛
出典:http://cdn.cyclist.sanspo.com
現在44歳の渡辺航さんには、もともとロードバイク競技の趣味がありました。
といっても、「だから」自転車競技マンガを描いて大当たり、というわけではなく、雑誌掲載されても単行本化がかなわなかったり、一度は諦めて就職したり、たまたま作画を担当したものが打ち切りになったりと、マンガ家としては不遇な時代も続いたようです。
そんな中で『週刊少年チャンピオン』に初連載を果たした作品が『弱虫ペダル』でした。
よく日焼けした無駄のない体つきや表情に、「総北自転車競技部(作中の坂道や今泉たちのチームのもの)」とロゴが入った黄色いジャージがよく生えます。
アニメコスプレイヤーにも大変人気のある“衣装”ですが、日本で最もコレが似合う男といっても過言ではないでしょう。
コレを身につけ、今も地道に競技を続ける渡辺さんは、ロードバイクに乗って感じた空気感、速度感、タイヤの接地感といったものを、作品にフィードバックさせているといいます。
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原作・アニメ・ラジオ・キャンペーン情報
<コミック>
原作コミックは現在41巻まで刊行されています。2015年、第39回講談社漫画賞・少年部門受賞しました。
<アニメ>
坂道入部から急成長の姿が見られる第1期『弱虫ペダル』が全38話、インターハイでの力走を描き切った第2期『弱虫ペダル GRANDE ROAD』が24話制作されました。ソフト化もされていますが、CSの「ディズニーXD」や、「バンダイチャンネル」「dアニメストア」といったネット配信でも見ることができます。
バンダイチャンネル
http://www.b-ch.com/
dアニメストア
※グーグルクロームでは再生できません
https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/tp_pc
<ラジオ>
弱虫ペダル グランロードレディオっショ!(インターネットラジオ音泉)主人公・小野田坂道を演じる山下大輝さんと、坂道の憧れの先輩・巻島を演じる森久保祥太郎さんが担当。現在、月1回の更新です。過去の放送は販売中のラジオCDで聴くことができます。
最初期(「クライマーズレディオっショ!」時代)は作者・渡辺航さんがゲスト出演したことも。
http://www.onsen.ag/program/yp_radio/
<キャンペーン>
ツール・ド・SUKIYA(8月31日まで)http://www.sukiya.jp/campaign/2015/yowapeda/
ローソン 劇場版 弱虫ペダルキャンペーン
http://www.lawson.co.jp/campaign/ymp3/
『劇場版 弱虫ペダル』公式サイト
http://yowapeda-movie.com/
まとめ
アニメキャストは、当時ほぼ無名だった山下さん(その後ぐっと活躍の場が増えました)が主人公に配されたほかは、安定した人気と実力を兼ね備えた男性声優ぞろいということもあり、アニメ化がきっかけで多くの女性ファンを獲得するとともに、リアルにロードバイクに乗る女性も続出しました。作品の感化でキャスト声優さんたちも続々ロードバイクを始めたそうです。
どうも「感染する」作品のようなので、どっぷりはまる覚悟を決めてから触れた方がいいかもしれません。
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