ヒルナンデス 岡崎一級建築士の緑を有効活用した和モダン住宅とは?
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6月21日放送の「ヒルナンデス!」では、人気コーナー「女性一級建築士のお宅覗くンデス」が放送されました。
鎌倉市の閑静な住宅街で、同じく一級建築士のご主人・秀祐さんと二人三脚に「Sデザイン設計 一級建築士事務所」を経営なさっている岡崎成世さんの緑を有効活用し開放的な和モダンなお住まいをご紹介します。
部屋に高低差!空間を独立させるテクニック
出典:http://kamakura-arch.org
岡崎さんのお宅は、季節それぞれに目を楽しませてくれる数々庭木に加え、漢詩の世界のような静寂や落ち着きを感じさせる竹林に囲まれています。
これだけでも癒し要素たっぷりなのですが、その外観を家の中から眺めたときに、バツグンの効果があらわれたり、いい感じの借景になったり(お宅のお庭だけでなく、ご近所の公園の緑まで「有効活用」されています)、計算された設計になっているようです。
和室、リビング、キッチン、薪ストーブと石の床が特徴的なスペースが一続きになっていながら、それぞれの間にちょっとした段差があるので、ドアなどで仕切られているわけではないものの(和室のみ仕切りあり)、それぞれに独立した感覚があるので、変化に富み、開放感すら感じさせます。
窓を収納するとウッドデッキがダイニングに
大きな窓を開いて戸外に出ると、広いウッドデッキに椅子とテープルがセッティングされ、まるで緑の中のダイニングのようです。
また、大きな窓を開けた後、きっちりと収納される設計になっているのもポイントですね。
薪ストーブと石の床で抜群の床暖房効果
薪ストーブがあるスペースは、石の床の上に置かれていることで、インテリア雑誌のグラビア撮影に使いたくなるような独特の雰囲気を醸し出しているだけでなく、わずかな燃料で床暖房的な効果が生まれています。
リビング&ダイニングに繋がる絶景の和室
和室のポイントは、天井全体にわたされた葦(夏場の日よけや目隠しに使われる「よしず」の材料でおなじみですね)と、桜の木肌の質感をそのまま活かした柱。
そして窓の外に見える竹林でしょう。
ナチュラルな雰囲気で、和の落ち着きがありながら、何とも現代的な雰囲気もあります。
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ごみ箱についているのは?
番組で紹介される女性一級建築士の皆さんは、おしなべてキッチンにこだわりが見られますが、機能的、収納上手、よい意味で生活感がないというのは共通。そんな中、岡崎さんのお宅で気になったのは「ごみ箱の換気扇」。
実は1万円程度でつけられるとのこと。調べてみたところ、これというものはなかったのですが、おうちを建てる際に業者さんに相談してみてもいいかもしれません。
即湯システムって?
洗面台は掃除の手間が省ける一体成型のシームレス
更に、タイムラグなしで温水が洗面台の蛇口から出てくる「即湯システム」を使っています。
これは、魔法瓶の要領で保温してくれる、節約タイプの給湯システムなんです。
初期費用は5万円強とちょっと決断の要る額ですが、その後の絶大な節約効果を考えると、ちょっと検討してみたいところですね。
ちょっと古い情報ですが、こんなページを見つけました。
即湯システム『ほっとエクスプレス』
洗濯仕事が一つの部屋に集結!憧れの「洗濯室」
家族そろって花粉症だという岡崎さんのおうちでは、洗濯物は部屋干しがしますが、洗濯機、物干し場、アイロンセットなどがそろい、洗濯まわりのすべてがまかなえる「洗濯室」があります。
このおかげで、ほかの部屋がごちゃつくことなくすっきり。
寝室(プライベート空間)と同じフロアにあるため、生活上の動線も機能的になり、いいことづくめ。
また、大き目の陶器製のシンクがあるので、ここで洋服の部分汚れ、靴下、デリケートな衣類の手洗いなどもできます。
自分の家にこんな空間があったら、洗濯機の音を聞きながら、本を読んだりゲームをしたりして、洗濯室で過ごしたくなってしまうかもしれません。
Sデザイン設計 一級建築士事務所
出典:http://kamakura-arch.org
Sデザイン設計 一級建築士事務所
http://www.sd-architects.com/index.html
まとめ
2006年施工時の岡崎さん宅の建築費用は4,800万円。10年前ということもあり、消費税率や建材の価格もやや違うので、今はもう少し高くなるかもとのことですが、例えば、一目につかない場所にある食器棚は前のお宅で使っていたものをそのまま使ったり、プライベート空間では極力コストを抑えたりした結果の、とても堅実なお値段のようです。
和室・リビングなどのちょっとゼイタクな雰囲気を考えると、お安いと言えなくもないかもしれません。
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